フォース(アナザー)インパクトとは 原因、目的、条件、内容

 今回は、エヴァンゲリオン新劇場版における、フォースインパクト(アナザーインパクトを含む。)について考察します。

 ファーストインパクト、セカンドインパクト、サードインパクトは、新世紀版(テレビアニメ版、旧劇場版、コミック版)と、新劇場版それぞれで描かれました。

 ファーストインパクトの考察はこちら

 セカンドインパクトの考察はこちら

 サードインパクトの考察はこちら

 アディショナルインパクトの考察はこちら

 これに対し、フォースインパクトは、新劇場版のみに登場する儀式です。

フォースインパクト

フォースインパクトの概要

 フォースインパクトは、ゼーレの人類補完計画における最終段階の儀式です。

 劇中では、このあとアディショナルインパクトが起こされましたが、これは碇ゲンドウ独自の思惑によるもので、本来の人類補完計画においては、フォースインパクトまでが予定されていました。

 人類補完計画の考察はこちら

 シンエヴァのAAAヴンダー甲板上において、ゲンドウは、人類補完計画について、「そうだ。セカンドインパクトによる海の浄化。サードによる大地の浄化。そしてフォースによる魂の浄化」と説明していました。

 つまり、フォースインパクトは、人類補完計画を進めるための最終段階として、魂を浄化するための儀式でした(詳細は後述します。)。

(ニア)フォースインパクトとは

 Qラストで起こされたフォースインパクトは、破のラストで描かれたニアサードインパクトと同様、後述するとおり、完遂せずに途中で中断されましたので、「ニアフォースインパクト」と言ってよいと思います(ただし、劇中ではこのような呼ばれ方はされていません。)。

劇中の流れ

 サードインパクトの爆心地、セントラルドグマにおいて、碇シンジが第13号機でリリスの骸とマーク6から2本の槍を引き抜くと、いずれもロンギヌスの槍の形状に変わり(理由は後述)、リリスの骸が爆ぜ、フォースインパクトの儀式が始まりました。

 次に、マーク9がマーク6の首を切り落とすと、中から第12使徒が現れ、第13号機を包み込みました。

 第12使徒とマーク6の関係の考察はこちら

 第13号機が覚醒を始めると、シンジとともに第13号機に搭乗していた渚カヲルの使徒化(第13使徒化)が始まりました。

 カヲルが第13使徒に堕とされたことの考察はこちら

 カヲル「まさか、第1使徒の僕が13番目の使徒に堕とされるとは」

 シンジ「何を言ってるの?カヲル君!」

 カヲル「始まりと終わりは同じというわけか。さすがリリンの王、シンジ君の父上だ」

 マリ「DSSチョーカーにパターン青?ないはずの13番目?ゲンドウ君の狙いはこれか」

エヴァンゲリオン新劇場版:Q

 続いて、第13号機が、胎児のような姿になった第12使徒を噛み砕いて吸収し、擬似シン化しました。

 擬似シン化の考察はこちら

 擬似シン化した第13号機が上昇し、「インフィニティで作られた塔」(Q画コンテ1308の表現)を突き破って新ネルフ本部上空まで行くと、ガフの扉が開きました。

 その後、黒き月が地中からせり上がると、カヲルは「フォースインパクト。その始まりの儀式さ」と言いました。なお、このときのカヲルの状態について、Q画コンテ1326では、「半使徒化」と表現されています。

 黒き月の周囲には無数のエヴァインフィニティが出現しました。Q画コンテ1327には、「黒き月表面が脈動して大量のインフィニティを放出する」と記載されていました。

儀式の中断

 ここで、ヴィレがAAAヴンダーで第13号機に突進し、儀式を妨害します。

 葛城ミサトは、「何としてもフォースの発動を食い止めるのよ!」と言いました。つまり、この時点ではまだフォースインパクトは完全には発動していなかったことになります。

 カヲルは、「ガフの扉は僕が閉じる。シンジ君が心配することはない」と言うと、儀式を止めるため、ロンギヌスの槍2本を自らが搭乗している第13号機の胸に突き刺しました。聖なる槍には儀式を中断する効果があるからです。

 なお、このとき、ガフの扉の先に十字架の光が見えてましたが、Q画コンテ1429にはガフの扉の「その奥に巨大な十字の構造物がゆらいでいる」と記載されていましたので、あれはゴルゴダオブジェクトだと思われます。

 ゴルゴダオブジェクトの考察はこちら

 その後、カヲルは、首にしていたDSSチョーカーによって死亡(肉体が消滅)しました。

 DSSチョーカーの考察はこちら

 しかし、それでもインパクトは中断しません。

 儀式が中断しないことの原因がシンジにあることに気付いた真希波マリが、第13号機からシンジのエントリープラグを射出すると、第13号機の目の光が消え、ようやく擬似シン化が解除されました。

 ガフの扉が閉じ、上昇していた黒き月が地上に落ちると、インパクトが中断されました。

 なお、赤木リツコは、「誰のおかげか分からないけれど、フォースは止まった。ミサト、今はそれで良しとしましょう」と言っていましたので、ヴィレは、カヲルの行動を把握していなかったようです。

シンジがゼーレの保険であった意味

 上記のとおり、カヲルが第13号機の胸にロンギヌスの槍2本を突き刺しても、インパクトは中断されませんでした。

 この点について、マリは、「ガフの扉がまだ閉じない!ワンコ君がゼーレの保険か!」と言っていました。これは何を意味するのでしょうか。

 第13号機は、ダブルエントリーシステムが採用され、パイロットが2名搭乗する仕組みになっていました。

 第13号機の考察はこちら

 2本の槍を第13号機の胸に突き刺したことで、シンジとカヲル、2つの魂を制御して擬似シン化を止めることができるはずでした。

 では、なぜ第13号機の擬似シン化は止まらなかったのでしょうか。

 私は、この時点において、第13号機には、シンエヴァで登場したオリジナルアスカが密かに搭乗していたと考えます。つまり、第13号機には3人のパイロット(3つの魂)が搭乗していたということです。

 アスカの考察はこちら

 そのため、2本のロンギヌスの槍によって、カヲルとオリジナルアスカの魂を制御できたとしても、さらにシンジが搭乗していたために擬似シン化が止まらなかったのだと考えます。

 2本のロンギヌスの槍を刺されたとしても、儀式を続行できるように、事前にゼーレが画策していたのだと思われます。

 これが、シンジが「ゼーレの保険」と表現された理由であると考えます。

 このように考えると、シンジがリリスの骸から2本の槍を抜く直前、カヲルの操作系が外されたにも関わらず2本の槍を抜けたこと、カヲルがロンギヌスとカシウス(絶望:シンジ、希望:カヲル)として使用しようと思っていた槍が2本ともロンギヌス(絶望:シンジとオリジナルアスカ)になったことの説明もつきます(槍は、持ち手の意思によって、絶望のロンギヌスか希望のカシウスのいずれかに変化します。)。

 ロンギヌスとカシウスの槍の考察はこちら

トリガーは第13号機+カヲル+オリジナルアスカ

 新劇場版のインパクトは、「トリガー」(儀式の主体)と「贄」(にえ)が必要になっていますが、(ニア)フォースインパクトは、擬似シン化した第13号機と、その魂に相当するカヲルも一体となってトリガーになったと考えられます。

 全インパクトのトリガーと贄の考察はこちら

 カヲル「君のせいじゃない。僕が第13の使徒になってしまったからね。僕がトリガーだ

エヴァンゲリオン新劇場版:Q

 また、ダブルエントリーシステムを採用する第13号機が覚醒するには、もう1つの魂(パイロット)が必要になると考えられるところ、上記のとおり、シンジは「ゼーレの保険」だったわけですから、密かに搭乗していたオリジナルアスカがトリガーになったと思われます。

 まとめると、擬似シン化した第13号機+カヲル+オリジナルアスカがトリガーになったと考えます。

贄は第12使徒

 劇中の描写から、第12使徒が贄(にえ)になりました。

新ネルフ本部が光の翼の代替

 インパクトの発生には、「光の翼」の出現が必要となりますが、リリスのコピーである初号機と異なり、第13号機は光の翼を発せないようです。

 初号機がリリスのコピーであることの考察はこちら

 (ニア)フォースインパクトの際、新ネルフ本部上部にある12本の尖った突起部分から光が発せられていましたので、これが「光の翼」の代わりになっていたのだと思われます(リリスは12枚の翼を有している。)。

 なお、Q画コンテ1440には、「背景のネルフ基地。12本の尖塔と魔法陣?」と記載されています。

中断もゼーレのシナリオ

 (ニア)フォースインパクトは、既にゼーレの全員が死亡した後に起こされました。

 しかし、フォースインパクト中断後の次のセリフから、ネルフ(ゲンドウと冬月コウゾウ)がフォースインパクトを完遂させようとしていたのに対し、途中で中止されることもゼーレのシナリオだったことが分かります。

 冬月「ひどい有様だな。ほとんどがゼーレのもくろみ通りだ」

 ゲンドウ「だがゼーレの少年(カヲル)を排除し、第13号機も覚醒へと導いた。葛城大佐の動きも計算内だ。今はこれでいい」

エヴァンゲリオン新劇場版:Q

 ただし、上記のセリフから、カヲルを排除したことはゼーレでなくネルフの思惑だったことが分かります。

 他方、上記のとおり、シンジは「ゼーレの保険」だったわけですから、第13号機を覚醒させることは、ゼーレとネルフ共通の思惑だったといえます。

アナザーインパクトとは

 Qの(ニア)フォースインパクトは、上記のとおり途中で中断しましたので、ネルフが人類補完計画を完遂するには、再度フォースインパクトを起こす必要がありました。

 そこで、シンエヴァにおいて、フォースインパクトのやり直しがなされました。

 ただし、単なるやり直しではなく、ゲンドウ独自の思惑による方法がとられました。

 ゼーレの人類補完計画では、フォースインパクトまで起こすことが最終目標でしたが、ゲンドウは、さらにアディショナルインパクトまで起こそうとしていました。

 そのため、ゲンドウは、フォースインパクトで消費するはずの2本の槍を温存し、代わりに黒き月とNHG艦の言霊の力によって槍を新造する、ゼーレとは異なる独自の方術によって、フォースインパクトのやり直しを図りました。

 これがアナザー(another:「別の」)インパクトです。

 つまり、方術は異なるものの、アナザーインパクトは、フォースインパクトと実質的には同じものです。

 ミサト「光の翼?セカンドインパクトと同じ方術でフォースを起こすつもりなの?」

 リツコ「いえ。ガフの守り人として建造された船をトリガーにはできないはず。それに黒き月を取り巻く事象が計画とは違う。これはゼーレのシナリオにない、私達の知らない儀式よ

 ミサト「全くの予想外。アナザーインパクトというわけか

シン・エヴァンゲリオン劇場版 カルヴァリーベース上空

 北上ミドリ「アナザーインパクトまで無理やり起こして、あの男は何がしたいんですか?」

 リツコ「アナザーの目的として考えられるのはただ1つ。フォース用に槍を新造し、アディショナルのために2本の槍を最後まで温存したのよ。おそらく、たった1つの願いのために」

 北上ミドリ「バカらしい。ただのエゴじゃん」

 ゲンドウ「もうすぐ会えるな、ユイ」

シン・エヴァンゲリオン劇場版 ゴルゴダオブジェクト到達直前

アナザーの方術、内容、条件

 以下、アナザーインパクトの方術、内容、条件を整理します。

黒き月の槍への強制流用

 上記のとおり、ネルフは、アディショナルインパクトに備え、2本の槍を温存する必要がありました()。そのため、ネルフは、黒き月を素材にして、NHGネルフ戦艦の言霊の力によって、新たな2本の槍を新造しました。

  聖なる槍は、インパクトを発生させる上で必須ではないものの(ニアサーは槍なしで起こされた。)、儀式の完成要素とされています。

 ミサト「私達で新たな槍を作り、彼(シンジ)の元へ届けます。」

 北上「できっこないっしょ!それこそどうすんのよ?」

 ミサト「本艦(ヴンダー)がヴーセとして乗っ取られていたとき、艦体は黒き月をマテリアルとして、見知らぬ槍を生成していた。ならばこの艦を使って、新たな槍を私達で作り出せるはず。ヴンダーに人の意志が宿れば、更なる奇跡もあり得るわ。リツコの知恵と、ヴィレとヴンダーの言霊を、私は信じる」

シン・エヴァンゲリオン劇場版

人工的なリリスの再現

 2番艦エアーレーズングと3番艦エルヴズュンデが光の翼を発しました。

 次に、擬装コクーン(光学迷彩)で身を隠していた4番艦ゲベートが、AAAヴンダー(元1番艦ヴーセ)を下方から貫き、その動きを止めました。

 そして、新造マーク9がヴンダーのコントロールを乗っ取ると、4番艦ゲベートともに、ヴンダーも光の翼を発しました。

 NHGネルフ戦艦の考察はこちら

 4隻のNHGネルフ戦艦が発した光の翼は、各3枚、計12枚でした。

 このことを、冬月は、「人工的なリリスの再現」と表現しました。

 冬月「人工的なリリスの再現。そして黒き月の槍への強制流用。舞台は整えた。あとの大詰めをどう演じる?碇」

シン・エヴァンゲリオン劇場版

 つまり、アナザーインパクトを起こすには、リリスと同様12枚の光の翼を発生させることが条件になっていたことが分かります。 

 リリスと光の翼の考察はこちら

トリガーは(ニア)フォース同様

 新2号機に搭乗したアスカが、第13号機に停止信号プラグを差し込もうと、裏コード999(スリーナイン)を発動し、左眼に封印していた第9使徒の力を解放すると、突如として第13号機が起動し、新2号機は返り討ちにされてしまいました。

 2号機と裏コードの考察はこちら

 このとき、アスカは、「シングルエントリーじゃなかったの?」と言っていました。これは、この時の第13号機には、パイロットが1人しか搭乗していないと思っていたところ、意外にも2人のパイロットが搭乗していたことに驚いたセリフだったのだと思われます(第13号機の4本全ての腕を動かすには、2人のパイロットが必要なのだと考えられます。)。

 第13号機には、オリジナルアスカ(の魂)とカヲル()が搭乗していました(オリジナルアスカ登場シーンにおいて、カヲルはオリジナルアスカの股の間に小さく写っていました。)。

 上記のとおり、(ニア)フォースインパクトの際の第13号機には、既にオリジナルアスカが搭乗していたと考察していますが、(クローン)アスカは、「式波タイプ。私のオリジナルか」と言っていたことから、このことに気が付いていなかったようです。

 第13号機は、新2号機を倒し、(クローン)アスカのエントリープラグを引きずり出しました。

 そして、第13号機は、そのまま儀式のトリガーとなりました。つまり、アナザーインパクトのトリガーは、上記(ニア)フォースと同様、擬似シン化した第13号機+カヲル+オリジナルアスカ(の魂)でした。

  カヲルは、(ニア)フォースインパクトの際、DSSチョーカーによって死亡していましたが、メカニックデザインの山下いくとさんのTwitterによると、エントリープラグには「カヲル再構成装置」が設置され、魂はなくなったものの、第13号機を動かすためだけに「抜け殻」として再生されたようです。

贄は第9使徒化したアスカ

 第13号機は、第9使徒化したアスカが乗ったエントリープラグを噛み砕いて吸収すると、再び擬似シン化しました。

 つまり、第9使徒化したアスカが儀式の贄(にえ)にされたと思われます。

 マリ「しまった!ゲンドウ君の狙いは使徒化した姫か」 

シン・エヴァンゲリオン劇場版 第13号機VS新2号機

エヴァインフィニティの大量発生

 黒き月から新造した2本の槍がカルヴァリーベース中心の地獄の門に突き刺さると、無数のエヴァインフィニティが発生しました。

 インフィニティの大群は、津波のような凄まじい勢いで地球上のコア化した大地を覆いつくしていきました。

 この後、ゲンドウが乗った第13号機は、アディショナルインパクトのため、初号機を連れ、地獄の門(ガフの扉)の先にあるマイナス宇宙へと向かいました。

 それを追い、マリとシンジの乗った8+9+10+11+12号機もマイナス宇宙へと行きました。

 8号機のオーバーラッピングの考察はこちら

フォースインパクトの目的

 ところで、フォースインパクトの目的は、何だったのでしょうか。以下、次のセリフを読み解いていきます。

 リツコ「これが人類、いえ、この星の古の生命のコモディティ化

 ミサト「全ての魂をコアに変え、エヴァインフィニティと同化させる、フォースインパクトの始まりか」

 ゲンドウ「そうだ。セカンドインパクトによる海の浄化。サードによる大地の浄化。そしてフォースによる魂の浄化。エヴァインフィニティを形作るコアとは、魂の物質化。人類という種の器を捨て、その集合知をけがれなき楽園へといざなう、最後の儀式だ。セカンドインパクトと引き換えに、自らの仮設を実証した君の父上、葛城博士の提唱した人類補完計画だよ」

シン・エヴァンゲリオン劇場版

この星の古の生命のコモディティ化=魂の浄化

 まず、「コモディティ」(Commodity)とは、「個性のない」「一般的」という意味になるかと思います。

 次に、「この星の古の生命」とは、リリス由来の地球上に生きていた全ての生命を指すと考えます。

 新世紀版(テレビアニメ版、旧劇場版)におけるリリスは、人類(リリン)の始祖でしたが、新劇場版では、地球上の全ての生命の始祖という設定になっていました。

 ミサト「この星の生命の始まりでもあり終息の要ともなる第2の使徒リリスよ。サードインパクトのトリガーとも言われているわ」

エヴァンゲリオン新劇場版:序 第6使徒戦

 まとめると、「この星の古の生命のコモディティ化」とは、地球上の全ての生命の個性を排除し、一般化、単一化させることであると考えられます。

 そして、これが「魂の浄化」の意味するものと考えます。

全ての魂をエヴァインフィニティと同化させる=種の器を捨てる

 地球上の全ての生命の魂を浄化(コモディティ化)させた上で、その魂をエヴァインフィニティと同化させるということになりますが、これは何を意味するのでしょうか。

 魂の形だけでなく、さらにその肉体さえも変える、つまり、全く新しい生命に作り変えてしまうということだと思われます。

 これが「種の器(肉体)を捨てる」ことの意味だと考えます。

知恵を失い永遠に存在し続ける神の子と化す

 冒頭で述べたとおり、フォースインパクトは、ゼーレの人類補完計画の最終段階の儀式にあたります。

 ゼーレは、神が人類に与えた運命の2択の内、「知恵を失い永遠に存在し続ける神の子と化す」ことを選びましたので、フォースインパクトは、そのための最後の仕上げだったということになります。

 エヴァインフィニティは、全ての個体が同じ姿(エヴァ初号機の姿)であり、知恵(頭部)を持たず、生命の実を持った永遠に生き続ける存在です。

 エヴァインフィニティの考察はこちら

 人類が、地球上の全ての生物とともに、その個性と知恵を失い、生命の実を持ったエヴァインフィニティと同化することが、「知恵を失い永遠に存在し続ける神の子と化す」の意味するところだと考えられます。

 ゲンドウ「知恵の実を食した人類に神が与えていた運命は2つ。生命の実を与えられた使徒に滅ぼされるか、使徒を殲滅しその地位を奪い知恵を失い永遠に存在し続ける神の子と化すか、我々はどちらかを選ぶしかない。ネルフの人類補完計画は後者を選んだゼーレのアダムスを利用した神への儚いレジスタンスだが、果たすだけの価値のあるものだ」

シン・エヴァンゲリオン劇場版 AAAヴンダー甲板上

加持リョウジによる反抗

 なお、加持リョウジは、AAAヴンダーという種の方舟を使うことによって、人類補完計画の巻き添えを食う全ての生物達を地球外に避難させ、「生命の多様性」を守ろうとしていました。

 加持リョウジの目的の考察こちら

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