アダムスは全部で何体?4体、5体、6体、10体?

 今回は、エヴァンゲリオン新劇場版において、アダムスが全部で何体いたのかについて考察します。

 アダムスは謎が多く、その数についても、4体、5体、6体、10体と様々な説があります。

アダムス

結論

 結論から言うと、私は、アダムスは全部で6体だったと考えます。理由は、以下のとおりです。

理由1:ゴルゴダオブジェクトの説明

 1つ目の理由は、碇ゲンドウの説明です。

 ゲンドウ「ゴルゴダオブジェクトだ。人ではない何者かがアダムスと6本の槍とともに神の世界をここに残した。私の妻、お前の母もここにいた」

シン・エヴァンゲリオン劇場版 ゴルゴダオブジェクト

 この説明を自然に読めば、ゴルゴダオブジェクトには「アダムスと6本の槍」+「ユイ」がいたという意味になるかと思います。

 つまり、「アダムスと6本の槍」が1つのグループで、「ユイ」は別のグループです。

 そして、槍は絵画や彫刻で天使の武器としてよく描かれていますので、槍の数とアダムスの数は一致すると考えるのが自然ではないでしょうか。

 ゴルゴダオブジェクトの考察はこちら

 なお、私は、ユイはリリスと同質の存在であると考察しています。

 ユイ=神=リリスの考察はこちら

理由2:ウルトラ6兄弟

 2つ目の理由は、ウルトラ兄弟の数です。

 アダムスは、ウルトラマンのオマージュであると言われています。

 そうだとすれば、アダムスの数とウルトラ兄弟の数は一致すると考えられます。

 破の、加持リョウジのセカンドインパクト回想シーンに出てくる4体の光の巨人(アダムス)は、カラータイマーの位置などから、左からゾフィー、マン、ジャック、セブンを表しているようです。

 また、シンエヴァの、AAAヴンダーがヤマト作戦のため旧南極セカンドインパクト爆心地に突入するシーンでは、4つの立った十字架と1つの斜めに傾いた十字架があり、傾いた十字架にはエースのマークが見えました。

 ウルトラマンA(エース)では、マイナス宇宙にあるゴルゴダ星において、ヤプールによってマン、ゾフィー、セブン、ジャックの4人が磔(はりつけ)にされたシーンがありますが、アダムスとセカンドインパクトの爆心地跡は、そのオマージュであると言われています。

 マン、ゾフィー、セブン、ジャック、エースまでをウルトラ5兄弟と呼ぶようですが、「ウルトラ兄弟」と言うと、さらにタロウを加えたウルトラ6兄弟のことを指すことの方が一般的のようです。

 タロウらしき機体があります。月面タブハベースの白い巨人エヴァマーク6です。バイザーの奥に光る眼、3つの角は、タロウの特徴と一致します。

死海文書外典の絵

 シンエヴァの、ヴンダー甲板上でゲンドウが話すシーンにおいて、死海文書外典が描写されました。

 死海文書の考察はこちら

5体の絵はセカンド又はフォースインパクト

 死海文書外典には、翼のある4本腕で槍を持った者を先頭に、翼のあるドクロ頭の者4体が続いている絵がありました(ツチノコのような第5使徒らしきものの右側)。

 先頭の4本腕は、その特徴から第13号機の素体である「アダムスの生き残り」を、続く4体はセカンドインパクトの際に現れたアダムス(光の巨人)を示しているのだと思います。

 そうすると、アダムスは全部で5体なのではないかとも思われます(アダムス5体説)。

 しかし、アダムスが5体であると考えると、どうしてもマーク6の存在を説明できません。

 破でゲンドウと冬月コウゾウが月面タブハベースに向かった際、同基地には、槍(ロンギヌス?)が存在していたからです。

 上記のとおり、「アダムスと6本の槍」と言っている以上、槍を持っていたのはアダムス以外にあり得ませんので、マーク6はアダムスの1体と考えるのが自然だと思います。

 その他マーク6がアダムスと考える理由の考察はこちら

 上記の死海文書外典の描写におけるアダムスは全部で5体ですが、あれをセカンドインパクト又はフォース(アナザー)インパクトの予言であると考えれば矛盾しません。

 セカンドインパクトの考察はこちら

 フォース(アナザー)インパクトの考察はこちら

リリスの周りの10体の何か

 死海文書外典の最後には、リリスと思われる絵の周りに10体の人型?の何かが描写されていました。

 アダムス10体説からは、あれこそがアダムスであり、4本腕とそれに続く4体がエヴァであると説明することがあると思います。

 しかし、4本腕は第13号機と考えるのが自然であり(特徴が一致)、第13号機が「アダムスの生き残り」であると確定している以上、それに続く4体もアダムスであると考えざるを得ないのではないでしょうか。

 また、神のコピーにすぎないエヴァが神々しく描写されているのに対し、あの小さくてシンプルな(翼すらない)絵がアダムスというのもしっくりきません。

 私は、あの10個の何かは、リリスとの契約のために殲滅対象となった10体の使徒を指していると考えます。

ヴンダーなどNHG艦はどう考える?

 シンエヴァの、8号機がNHG艦(ネルフ戦艦)3隻を沈めたシーンにおいて、真希波マリは、「もうリリンが君らを使うこともない。ゆっくり眠りなアダムス達」と言いました。

 アダムス10体説からは、このセリフから、NHG艦(AAAヴンダーを含む。)もそれぞれがアダムスであるとして、アダムスは、エヴァマーク9~12の4体+新造マーク9+第13号機+NHG艦4隻の計10体になると説明することがあると思います。

 しかし、NHG艦は、アダムスの器たるエヴァマーク9~12とそれぞれがセットであり、独立してアダムスにカウントする存在ではないと考えます。

 この点については、別途考察しています(新造マーク9がゼロベース新造でないことも含む。)。

 アダムスの器とNHG艦がセットであることの考察はこちら

アダムス6体の内訳

 以上により、私は、アダムスは全部で6体と考えます。

 6体の内訳は、次のとおりです。

  •  月面タブハベースの白い巨人 マーク6
  •  アダムスの器 マーク9~12の4体(4隻のNHG艦とそれぞれセット)
  •  アダムスの生き残り 第13号機

 なお、初号機をアダムスの1体と考える説もありますが、私は、初号機はリリス由来であると考察しています。

 初号機がリリスのコピーであることの考察はこちら

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