エヴァもどき マーク7シリーズの正体とは

 今回は、エヴァンゲリオン新劇場版における、「エヴァもどき」マーク7シリーズ(Mark.07)の正体について考察します。

エヴァマーク7

ドクロ頭の量産機

 マーク7は、シンエヴァのヤマト作戦において、AAAヴンダーが新ネルフ本部へ誘導弾を命中させた際、新ネルフ本部の中から無数に現れました。

 北上ミドリ「接近中のエヴァ7シリーズを確認。数は超いっぱい!計測不能です」

 葛城ミサト「雑魚にかまうな!エヴァ両機の射出を急げ」

シン・エヴァンゲリオン劇場版

 頭部は頭蓋骨(ドクロ)の見た目で、天使の輪(エンジェルハイロウ)を出現させ、単独飛行することができていました。

 無数の群体で、組織的に動いているように見え、「使徒もどき」のマーク4シリーズを彷彿とさせるものでした。

 マーク4シリーズ同様、無人機であると思われます。

 マーク4シリーズの考察はこちら

 なお、上記北上のセリフなど、ヴィレクルー達はマーク7シリーズを認識していましたので、破とQの間の「空白の14年」の内に既に会敵していたことが分かります。

誰が何の目的で建造したのか

 マーク7シリーズは、誰が、どのような目的で建造したのでしょうか。

もとはゼーレの機体

 破の、月面タブハベースにおける碇ゲンドウと冬月コウゾウの会話から分かるとおり、ゼーレは、ネルフに対し、マーク6以後の機体建造についての情報を秘密にしていました。

 ゲンドウ「マーク6の建造方式が他とは違う。その確認で十分だ」

 冬月「しかし、5号機以降の計画などなかったはずだぞ

 ゲンドウ「おそらく、開示されていない死海文書の外典がある。ゼーレはそれに基づいたシナリオを進めるつもりだ」

エヴァンゲリオン新劇場版:破 月面タブハベース

 つまり、マーク7シリーズは、ネルフでなく、もともとはゼーレによって建造された機体であると考えられます。

 マーク7シリーズの額と目の奥にはネルフのマークが見えましたが、よく見ると胸部にはゼーレのマークもありました(登場後最初にカメラへ向かって飛んでくるマーク7のアップシーンで映りました。コマ送りしないと分からないほど一瞬です。)。

武器を持たない非戦闘用機体

 マーク7シリーズは、一切の武器を所持しておらず、その攻撃は、突進して噛みついてくるだけの単純なものでした。

 また、ATフィールドは発生していたものの(8号機のドラゴンキャリアで殴られた際)、その防御力は弱く、新2号機による実弾攻撃で次々と殲滅されていました。

 ミサトからは、上記のとおりザコ呼ばわりされていました。

 以上から、マーク7シリーズは、戦闘用の機体でないことが伺われます。

建造目的は新ネルフ本部の輸送運搬

 マーク7シリーズは、上記のとおり非戦闘用の機体ですが、飛行が可能です。また、新ネルフ本部内に大量に格納されていました。

 ここから、マーク7シリーズの建造目的は、フォース(アナザー)インパクトを発生させるために、新ネルフ本部を箱根から旧南極まで空輸することだったと考えられます。

 フォース(アナザー)インパクトの考察はこちら

「エヴァもどき」マーク7の正体

 では、マーク7シリーズの正体は何だったのでしょうか。

「エヴァもどき」とは

 マーク4シリーズが「使徒もどき」と言われていたのに対し、マーク7シリーズは、「エヴァもどき」と呼ばれました。

 アスカ「ふん。エヴァもどきが、まとめて通せんぼとは邪魔くさい!」

シン・エヴァンゲリオン劇場版

 「もどき」とは、似せて作ったものを意味します。

 つまり、マーク7シリーズは、本来エヴァになり得ないものからエヴァに似せて作った機体ということになると言えます。

 アダムス又はリリスから建造されたものがエヴァですので、マーク7シリーズはアダムス又はリリス以外のものから建造されたと考えることができます。

 エヴァの素体一覧はこちら

素体は使徒ではない

 マーク7シリーズがエヴァになり得ないものから建造されたとすれば、使徒が素体になったと考えることもできます。

 しかし、マーク7シリーズと同じ人型の使徒は序冒頭に登場した第4使徒のみですが、第4使徒は初号機に殲滅されて形状崩壊してしまいましたし、形も違います。

 使徒の考察はこちら

 そのため、素体は使徒ではないと考えます。

正体はエヴァインフィニティ

 アダムス、リリス、使徒でもないとすれば、マーク7シリーズの正体は何だったのでしょうか。

 私は、マーク7シリーズは、エヴァインフィニティを素体として建造されたと考えます。

 エヴァインフィニティは、サードインパクト後に発生した、エヴァ初号機の姿をした「首無しエヴァ」のことです。

 エヴァインフィニティの考察はこちら

 サードインパクトの際、マーク6によってリリスの首が切られ、セントラルドグマ内に無数のエヴァインフィニティの頭蓋骨が降り注ぎました(シンエヴァヤマト作戦前におけるミサトの回想シーン)。

 サードインパクトの考察はこちら

 マーク7シリーズは、エヴァインフィニティを素体に、一度引き離された頭蓋骨を、再度胴体と結合させて建造されたと考えます。

 このように考えると、マーク7シリーズがエヴァの姿をした「エヴァもどき」であること、ドクロ頭であること、機体の数が非常に多いことの説明がつくかと思います。

 また、マーク7シリーズが登場した際、エヴァインフィニティが大量に発生したときと同じような「鳴き声」が聞こえました。このことも、マーク7シリーズの正体がエヴァインフィニティであると考える根拠の1つです。

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